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茶花の真、行、草 [茶道]

折形をUPしようと思っていたのですがまずはその前に茶花の事を・・・。
茶花
これは、茶道での諸々に飾られるお花の総称です お稽古の時の花も、大寄せのお茶会(2~30分程のお茶を飲むだけの会)、そして茶道の究極お茶事(懐石料理いただいてお茶を飲む約四時間)
ざっともろもろの事にお花は必須ですが、これに茶花が使われます
やたら色々決りが有って面倒
ちょっと手を染めてみても実際は一生かかってもわからん複雑怪奇な構造をしてます
まずはお習字と同じで真、行、草と大まかに三つの紹介

<真の基本>
花単数、真の花入れ(花器)、真の薄板(新塗矢筈(しんぬりやはず)):塗りで四辺がくの字に溝が有る形式の板)
DSC_8905.jpg

<行の基本>
花複数(根ジメ+あしらい)、行の花入れ(花器)、行の薄板(新塗蛤端(しんぬりはまぐりば)):塗りで四辺が蛤貝殻の口の様な形式の板)
DSC_8906.jpg


<草の基本>
花複数、花入れ(花器:なんでもOK)、草の薄板(木地蛤端(きじはまぐりば)塗りがない木地の板)
DSC_8904.jpg


茶花の端的な基本は「一花三葉」
上記の基本を拡げ色々な道具の組み合わせでお茶会の花のグレードを場所場所で色々な見せ方を工夫するのが茶花ですかね
草の茶花は「一花三葉(いっかさんよう)」を基本になんでもありなので、私は気楽に丼などを使います

真の花に真の敷板(極真)
真の花に行の花瓶、真の薄板(真の行)

真の花に行の花瓶、行の薄板(行の真)
行の花に行の花瓶、行の薄板
草の花に行の花瓶、行の薄板

行の花に草の花入れ、木地の薄板あるいは篭
草の花に草の花入れ、木地の薄板あるいは篭

とまぁ、こんな塩梅で、茶花は色々複雑怪奇で、頭の中はごちゃごちゃです
こういう花は特別に思われるかもしれませんが
基本は『野辺にさく季節の花』をいける
ですから、元は廉価なんですね 入れ方がとても芸術的なのでタダの素材が
目をむく程の美しさに変身!!!

でもね〜〜〜〜変身させるまでの、資本投下を考えると
元がタダでも、高いしろものになります
金銭的より、頭を使う労力が凄いですね

間違っていない事を祈りつつ
今のところこの程度のテイタラクで、先々もっと勉強しますね(^^)



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song4u

うーむ。
難しすぎて、まったく付いて行くことが出来ません。(涙)
by song4u (2011-12-29 00:06) 

asteroid

良いお年を迎え下さい。^-^
何時もブログ、、楽しみにしています。^^
by asteroid (2011-12-31 20:17) 

mag

兄さんへ
わたしも福岡ホークスの話にはついていけないから
それでおーらい
by mag (2011-12-31 20:36) 

むべ

楠目ちづ先生の言葉 ”いけばなは 美をつくる心の技を養う一番いい方法ですので いけばなを学んで 日本文化の素晴らしさを学んでほしい。”
”自然のものを自然にいける、自然の方向にいかすことが大切だ。 決まった型があっていけるわけではなく、その時の空間に合わせてバランスの美しさをまず第一に考えていける。”  先生の辻子のお家で 裏山から材料を採ってきていけばなのお稽古をした会の時に 先生が語っていたのを思い出します。
真、行、草の基本が 頭に入っていることが 根底にありますね。

楠目先生は ご健在ならば 現在99歳でしょうか。
”浜美枝ダイアリー、あなたにあいたくて”のブログに 楠目先生のことが書かれていますから、 是非 お読みください。 2008/9/30に載っています。

真、行、草で 器や空間を 観察してみるのも おもしろいでしょうね。
一見、 難しそうですが、 日常の中で 観察してみると、日本文化の
特徴を 発見するでしょうね。

magさん 今年も 健康で 良い年でありますように お祈りいたしております。


アメリカは 明日が元旦です。 アメリカ人の夫の慣れた味も 考慮にいてつつ、
お雑煮、ブラック アイ ビー スープ(アメリカの縁起物、開運ですかね。)、 
ナマス、煮魚、山芋などの膳です。  
市の中心部では カウントダウンで 大騒ぎするのですが、うちは 夜はでかけません。  お天気がよいと 嬉しいですね。



by むべ (2012-01-01 01:07) 

mag

asteroidさんへ
今年もご訪問ありがとうございました
asteroidさんこそ、良いお年を!!

来年も、へんてこなネタでがんばります(きっぱり)^^
by mag (2012-01-01 01:07) 

mag

むべさんへ
一足お先に
「あけましておめでとうございます」
今年も宜しくね
^^

美術系の人間にとって茶花は非常にデッサン的なんですよ
大きな枝を眺めて一番ラインが美的な部分を見つけ出すのがすごく面白い(簡単)
エスキースなどに慣れていると、そういうのがとても明確なんですが同級生達は美術系ではないから入会して悪戦苦闘を続けていて気の毒に思う事が有ります

茶花も写真も悩みだしたらデッサンをお勧めしたいけど
その意味が判らなければ暗中模索に輪がかかりますからねぇ〜〜〜(爆)
概念的な話もきっと混乱してしまうし 
訓練が無い人に美的なものを理解させるのは実に時間がかかりますね
私の先生も趣味は絵画なんだそうですよ 仕事は建築家 
そういう基本的に資質があるというのは、茶花でもお茶でも基本条件が揃っていて楽なんだわ〜〜〜

今月、珍しく新人が入会なんですってよ
お題は『水仙』最低な素材で新人には不向き やめなけりゃ良いけどね(爆)
頭痛いです・・・・・。
by mag (2012-01-01 01:40) 

むべ

magさん 新年おめでとうございます。
今年も よろしくお願いしますね。
日本の2012年が、 明るい方に向かいますように
毎日、数分ですが、 お祈りすることにしました。
なかなか 帰国できないので、 自分にできることをしようと思います。

楠目先生のお兄さんは 画家でフランスで中村つねと友人だったとかです。
フランスで亡くなられたと伺いましたが、楠目先生は アートの造詣はお兄さんからきていたのでしょうね。 あのころのお友だちとは 繋がりがなくなり、残念に
思います。  
自然を観察することから 鍛錬されていくのでしょうね、アートや茶道、華道だけでなく、いろいろなことも。  うまくなるというよりも おもしろさがわかっていくと
いいですね。  ところで、 布の手作り、今年も記事を期待しています。私は
エコで いいなぁと感心していました。
by むべ (2012-01-01 15:43) 

mag

むべさんへ
布の手作り?
???????????
なんだろう?
by mag (2012-01-01 16:29) 

むべ

どこで 見たのか、不確かになっていました、
自分が いいなぁと 思ったのは ”布の裏打ち”でした。
足利での父の家は 当時は機織が盛んだったので、
私も 布が好きで、 古布を使った工作は あこがれです。

今日、アメリカ東部の元旦は 晴天で暖かで、とても静かでした。
お雑煮は キビ餅一個を焼いて、半分こして、二人分のお雑煮、少しで充分でしたね。食べなれない人には 小さくして喉につまらないようにしています。
元旦は 醤油味でしたが、明日は 白味噌の汁で、食べてみます。
magさんは 初釜でおいそがしい1月でしょうか。
風邪をひかないで ご活躍ください。
by むべ (2012-01-02 07:22) 

mag

むべさんへ
ああ、なるほど^^
その内に、なにかUPしますね

群馬のお正月も晴れていて時期にしては暖かいですね
昨日は十日ぶりぐらいに室温が10度越えましたよ^^

今年はおもちをどこからもいただけないと思い HBで自作しました
三合で九個もできました
少し、つき方が甘いので、煮過ぎると溶ける(ご愛嬌)
でも、年末最後に親戚と幼なじみからおもちをいただくというラッキーに遭遇
これで今年もしっかりしたおもちをたんまりいただけます
(私はごま油、フライパンで焼くのが大好き)

私は、父が亡くなってからお茶はお休みしてます 
初釜も飽き飽きしてるし(爆)
宗名直前まできていますが残念な事に先生を変えないとこの先は気分的に無理な状態なんです
先生が亡くならない限りそんな事、絶対無理ですが・・・・.
流派は異なりますが茶花の先生は勿論、お茶の先生を兼任
とても、実になる講義が茶花の時にありますからそれが凄く穴埋めで助かっています

お稽古事は、自分の成長と共に思想的な問題が深くなるのでむずかしくなりますね
これからは、日本文化に題材になる文学の読破をしないと命取りになるので困ったものです
日本文文化は底なし泥沼 年がいけば行く程、身動きができなくなりますねぇ〜〜〜
by mag (2012-01-02 07:50) 

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